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環境とリネンリネンのこれから製品情報

Photo by LIBECO・LAGAE (BELGIUM)

リネンと人類の文化との出会いは非常に古いものです。紀元前古代エジプト時代から、その繊維としての存在を知られています。特にヨーロッパの衣料品文化とは密接な関係にあります。「イタリアでは女の子が生まれるとリネンのベッドシーツ・ピロケース・テーブルクロス・ナフキン・ランチョンマット等を成長と共に少しづつ母親が手作りをして、結婚する時に嫁入り道具にした」「英国紳士はアイリッシュリネンのシャツとハンカチが必需品」等、リネンにまつわる欧州での伝統や文化は非常に多く、生活衣料品としての役割を果たしてきました。

しかし残念ながらその文化や伝統は徐々に忘れられようとしています。その大きなきっかけ・転換期と言えるのは、やはり「産業革命」です。どの産業も工業化され飛躍的に生産力を拡大しました。リネンも例外ではありません。生産力の向上は、欧州以外にリネンを広げるきっかけとなりましたが、大量消費のための大量生産の経済モデルは、その後欧州のリネン産業を苦しめることになります。その他の繊維(特に安価な化学繊維)と混合され、粗悪品も出回るようになってしまます。特に日本では「麻」と分類されることもあり、欧州のリネンの伝統や文化、優れた品質特性が正しく伝えられず、衣料品市場の中で不適当な地位を長年与え続けられてきたことは、私どもにとって残念でならないことでした。

また一方では、リネンの工業化は近代的な設備と最新鋭の技術へと発展をもたらしました。 その高い技術力と本来内在するリネンの「手触り・身に付ける心地よさ・潤い・愛着・幸せな気持ちになる…」と言った感性との高次元での融合を実現がすることで、リネンは新たな魅力を生み出しています。その結果21世紀に入り、ラグジュアリーブランドが絶えず取り上げるのはもちろんですが、グローバルなメガアパレルも含めて広範囲に、また春夏だけではなく「シーズンレス」に使われる繊維となりました。また高感度の女性が、ルームメイキングに、ふんだんにリネンクロスを使うことで、リネンの需要が近年大幅に伸びています。その用途は、新しい感性にあふれ、今までには無い「New Linen Age」に入った一つの象徴と言えます。

一方では、本当に価値のあるリネンを入手するには困難な時代です。販売されるチャネルはインターネットの普及もあり、以前よりもリネンを手にしやすくなったことは事実ですが、原料〜糸〜生地〜製品にまでに関わって、その全てに責任を負う供給者が少ないのが現状です。「Linen New Age」における消費の拡大にともなう負の側面でもありますが、 本当の「リネンの価値」が失われないよう、私どもリネンプロフェッショナルとして常に「最高のリネン」を供給するために力を尽くしています。私ども AKAI は、リネンを信じています(We believe in Linen)。

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